三日目

初日・二日目の次は三日目と相場が決まっている。この舞台も例外ではない。そして開演時間が同じでも二日目より三日目の方が入り時間が遅くなる。ダメ出しや直しの量が減るからで、舞台公演は三日目からが安定してくるのがセオリーだ。

そんな訳でちょっとだけ余裕のある三日目は、小屋入り前に有志でママタルトツアーを決行。満足してもらえたようで良かった。

本番ではソロ曲のロングトーンで声が一瞬割れてしまい、好調だと思っていただけにショック。役者としての私は歌が武器だと周囲には思われていて、実際そうなのだろうが、だったら歌でミスをしてはいけない。多少上手いと褒められたところで私より上手い人はいくらでもいる。要は私だけが歌う事を託された楽曲を如何に観客に高いレベルで届けるかということだ。

パヴァロッティは晩年の舞台での歌唱で一瞬声が裏返ったことがあり、たったそれだけでカーテンコールの際に大ブーイングを受けた。私はその映像をみて、ああパヴァロッティのような歴史的大テナーですらそんな目に遭うのかと恐ろしくなった。しかしその前にそれだけのブーイングを受けるほどに観客の期待を負う演者になるのが先なのだ。
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by maestro_k | 2009-01-24 02:08 | diary