ダーティ系な人

基本的に直毛なのだが、なぜか伸びた前髪だけうねってしまう。このまま伸ばし続けたらお蝶夫人のようになってしまうかも知れない。しかし別段あのヘアスタイルに憧れているという訳でもないので、仕事で人前に出る時はアイロンの世話になる。
で、愛用していた小型で携帯に便利なアイロンがどこかに消えてしまった。消えたといってもどこかにはあるのだが、私の部屋では時間やモラルなど大切なものほど消えて無くなる傾向が強く、探し出すのには相当の労力が予想されるので、買ってしまった方が早い。

店頭に同じものはもうなかった。別の小型のものを購入。
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買い物終わって山手線に乗ると異臭がする。辺りの様子をうかがうと、端の席にその匂いの元と思われる、野宿の好きそうなおじさん発見。

と、スルスルと別の事を思い出した。

若い俳優たちは、ファンイベントなるものを開いたりする。握手会だったり、ファンとの2ショット写真を撮ったり。私もそういう経験が皆無ではないけれど、滅多にしたことがないので、へえーと興味深く彼らの話を聞いたりする。彼らはほとんどの場合ファンとの交流を楽しみ、感謝の気持ちを抱いているのだが、そんな彼らでもさすがにドン引きする時があるのだという。

つまり「不潔な人」はどうにも受け入れ難いのだそうだ。

まあ当たり前と言えば当たり前で、別にファンイベントに限らず一般的に不潔な人は敬遠されるだろう。しかしファンイベントたるもの、ファンからしてみれば自分の憧れている相手に姿を晒したり、握手したり言葉を交わしたりする場なわけである。見るだけじゃない、見られるのだ。
南野陽子の歌で「駆け寄って話しかけたかった でもできなかった 跳ねた髪」というフレーズがある。つまり自分の髪が跳ねているだけのことが恥ずかしくて好きな男の子に近づけなかった、という乙女心で、まともな神経を持った女性なら「自分の最良の印象を相手に与えたい」と考えるのが当然だろう。
しかしごく稀に「明らかに何日も風呂に入っていない臭い」や「肩にフケがバラバラ散っている状態」で握手や写真撮影に挑む強者がいるのだそうだ。自分を印象づけるには確かに有効かも知れないけれど、それは女として、人間としてマズいのではなかろうか。若手の子達はそんな相手とも笑顔で握手する訳だが、私だったら即座に蹴飛ばしている。

今のところ私自身はそういうダーティ系ファンの攻撃に出くわしたことがないし、他の役者がそういったファンに辟易したところで自分には関係ない。しかし芝居でもイベントでも役者とファンが時間と空間を共有する以上、少しはおめかしするなり、身だしなみに気を遣ってもらった方が空間が華やぐと思うのだけど。まあその状況で既にそれができてない人には、何を言ってもムダなのかも知れない。

異臭漂う電車の中で、そんな事を考えた。そして次の駅で隣の車両に移った。
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by maestro_k | 2010-01-17 23:59 | diary