ライカ判

執筆に飽きたので、珍しくカメラの話でも。
二眼レフのような中判は難しそうだとお思いの方もいるだろうから、手軽なライカ判もいくつか紹介。全部ジャンク上がりだけど。二眼ほどフォトジェニックではないのでこのブログではほとんど取り上げていなかった。
ライカ判とはいわゆるごく一般的なサイズのフィルムフォーマットだ。ライカが最初に採用したのでライカ判。ただし他のメーカーが自社のカメラをそう呼ぶ訳にもいかないのか、135判や35mm判とも呼ばれる。でもライカ判という名称が一番分かりやすい。

コニカ2。1951年発売。シャッターが粘っていて4200円。
f0056516_0463937.jpg
シャッターはベンジンに浸したらすぐ直った。デザインに軽みがあって非常に良い。
当時はライカやコンタックスが超高級メーカーで、それを追うニコンやキヤノンが作るレンズ交換式カメラも一般庶民にはとても手の届かない代物だったようだ。
で、小西六(のちのコニカ)が一般庶民にもなんとか買える価格(といっても当時の平均初任給8ヶ月分くらい)のレンズ固定式カメラとして出したのがコニカシリーズ。
ヘキサノンレンズはとても良く写る。前回のバイクに乗ったネコはこれで撮ったもの。

キエフ4a。レンズはジュピター8M 50mm F2。発売年不明。製造は1967年。レンズのフィルター枠にアタリ有りで、ボディ&レンズのセットで4200円。
f0056516_111249.jpg
フィルター枠のアタリをプライヤーでグイグイ整え、なんとか無理矢理UVフィルターをねじ込んだ。他のフィルターは上から追加すれば良いだけなので問題なし。青紫のレンズコーティングが美しい。
キエフというのはコンタックスのソ連製クローン。第二次大戦でドイツが負け、ソ連がツァイスの技術者と製造設備をごっそり接収して作らせたもの。なので勝手に模倣したコピーではなく、元からコンタックスと同じ出自のクローンなのだ。ここらへんのカメラの歴史は非常に面白い。ボディだけでなくレンズも当然クローンで、これに付いているジュピター8Mはツァイスのゾナーの兄妹。兄弟じゃなくて兄妹。レンズ交換式なのでキエフ用やコンタックス用のレンズで遊べる。

リコーGR1s。1998年発売。ファインダーに難ありで6300円。
f0056516_1363021.jpg
ファインダーの中に亀裂が入っていてやや見辛いが、それ以外は問題なし。
20代の頃、廉価版であるGR10を持っていた。それでも自分には高い買い物で、上位機種のGR1sなどとても買えなかった。発売当時の定価は95000円もしたのだ。今だって28mm単焦点のコンパクトカメラに10万近く出せと言われたら尻込みせざるを得ない。
最近は電池を使うカメラにはさっぱり興味がないのだが、これは小さくて軽く、GRレンズの写りの良さは言うまでもない。

2万円近くで新品のプラスチッキーなトイカメを買う人たちも多いようだが、同じ値段を出すなら中古カメラでずっとクオリティの高い機種が手に入る。上記の三機種が完動品であったとしても15000円程度だ。特に50〜60年代の「カメラが高級品だった時代」の金属製カメラは非常に良く作られているので、是非手に取って、その高級感を味わってみたらいかがだろう。
もちろんトイカメの楽しさを否定するつもりは全くない。でもヴィレッジ・ヴァンガードで16000円で売られている中古のスメナ8Mが、中古カメラ屋で3000円程度なのを知っている私としては、一度中古カメラ屋を覗いてもらうことはトイカメ好きの人にとっても決して損にはならないだろう、と思っている。
[PR]

by maestro_k | 2010-06-15 02:38 | photo/camera