うっほうっほ

嗚呼、脚本を書き終え、なんと気持ちの軽いことよ。

稽古場での演出家としての作業も終わりに近づきつつある。後は役者としての作業。私の役は大天使ミカエルというのだが、原作におけるスクルージの共同経営者だったマーレイの亡霊と同じポジションで、結構説明台詞が多く、自分で書いておきながら覚えるのが面倒だ。面倒でも稽古期間に余裕があれば問題ないのだが、私の場合は自分の稽古は一番後回しだし、演出家だから他の役者のように自分の出番がないときにブツブツと唱えて覚えるというヒマもない。一応電車の中で脚本を眺めていたりはするけれど、ただでさえパンク寸前の頭にはなかなかすんなり入って来ない。

本当ね、一度やってみな。ミュージカルの作・演出・作詞・作曲・出演って。死ぬから。
人からは「多才ですね」と良く言われるが、本当に多才だったらこんなに一緒くたの創作しなくてもいいはずだ。多才じゃないからいろいろごちゃ混ぜにしてごまかしているのだ。
私は芝居にしても音楽にしてもアカデミックな教育は受けていない。言ってみれば好きでやって来ただけのディレッタントだ。それぞれの分野において、私よりずっと素晴らしい実力や才能を持った人たちが、当たり前だがいくらでもいる。その事実は今さらどうにもならないので、じゃあどうせならスーパーディレッタントになりゃ良いんじゃないかと思っている。
例えばCaccinicaの演奏に触れてクラシックを聴くようになったという人が結構いるし、『マグダラなマリア』が初めての観劇でそれで舞台に興味を持ったという人も多い。私自身はディレッタントで構わないから、私の創作に触れた事でその先の芸術表現に興味を持ってくれたら、それで私の役割は果たせているように思える。
他方、Caccinicaのコピーバンドがあったり、『マグダラなマリア』をどこか別のカンパニーが上演してくれたりしたら面白いのになあと思ったりもする。私の創作物は良くも悪くも私の個人的資質に負っている部分が大きいので、普遍性に欠けるきらいがある。それを無理矢理他の人がやってみたらどうなるのかとても興味がある。高校の演劇部でマリアさんとかやったらいいのに。

さて、クリスマス・キャロルはとても面白い芝居になる。しかし初日と千秋楽以外、まだチケットが残っているらしい。3000人程度がまだ埋まらないなんて、マグダラで15000人規模の芝居を作っている私からしたら屈辱的なことだ。皆「ホリエモンが主演なんてロクな舞台になるはずがない」とか、「ニコミュとか良く判らんし」とか思っているのだろうか。そうだとしたらあまりにも想像力が足りない。他のキャストが大活躍しているし、エンターテイメントとして作る以上、面白くするに決まっているではないか。何の心配もいらないのでさっさとチケットを買いたまえ。

稽古帰り、「暑い暑い!」と言って半袖でアイスにかぶりつく元気っ子のユーヤくん。そうだね、暑いね。
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by maestro_k | 2010-12-18 01:56 | diary