トーキョー公演

さて先週土曜日からマグダラ東京公演開始。平日は席に余裕があるので、急に予定が空いたという方はサンシャイン劇場に来てみたらどうだろう。

大阪から数日空いて、芝居が随分キャストのカラダに馴染んできたようだ。カラダに馴染むというのは、ほぼ思考停止状態でもオートマチックに台詞や動きが繰り出される状態で、もちろんそれだけでは芝居にならないのでそこに感情のニュアンスを乗せてゆく訳だが、そろそろ役者が自分の演技に安心して乗っかって行ける段階に達しつつある。公演の初期段階はその時間の不足分を緊張感と集中力で補う訳だ。

相変わらず込みいった台詞も多い上、今回はいつにも増してスラッププティックなため、掛け合いのテンポが安定するまで少々時間がかかった。しかしSくんなどは稽古の初見の状況がウソのようだし、Oさんはいまだに「あそこのテンポはもっと上げた方がいいですかね?」とストイックに芝居作りを追求してくれる。Sさんは日替わりネタに戦々恐々で、ベテランなのに「オーディション」と称して毎日私の前でネタを披露してはニベもなく却下され続けている。

評判は非常に良い。これまでの四作の中で最も良いと言う声も多い。作り手の私は全ての作品に愛情があるし、マグダラは作る度に全力でやっているのでどれが良いとも言えないが、第四弾まで続けていまだに評判が良いというのは奇跡的なことだ。

今回はサブタイトルが「恋のカラ騒ぎ」ということで恋愛騒動が軸になっているのだが、私自身は恋愛をテーマとして書くのは苦手だ。テーマとしては普遍的過ぎるし、そんなもん現実世界でいくらでも転がっているのだからあえて取り上げる必要もない。Caccinicaでもまともなラブソングは皆無だ。だから今回のマグダラもまともな恋愛ものではない。恋愛なんて他人からみたら滑稽な偏執に過ぎないのだ、ということを強調したものになっている。
それでも稽古や本番を見た知人たちから「恋をしたくなりました!」と言われた。勝手にすればいいじゃない。

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by maestro_k | 2011-10-17 10:23 | diary