初宝塚

ブルックスブラザーズのコードバン。
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古着屋でマーチンの中古より安い価格で見つけた。
知っている人は知っているが、ブルックスブラザーズの靴で米国製の場合、オールデンが製造していると考えていい。この靴はMade in USAと書かれている。つまりこれはオールデンのコードバンで、ブルックスブラザーズの別注品ということだ。ブルックスでなくオールデンのロゴが入っていたら、三倍の値段が付けられていただろう。

さて夕方から日比谷の東京宝塚劇場へ。宝塚の生徒さんには何人か顔見知りがいるのだが、実は劇場で公演を観た事はなかった。是非観に来いと誘われたので千代田線で日比谷までピューと行く。

差し入れの南青山ロールを渡しに楽屋口に。宝塚では公演時の面会は上演後ではなく上演前の習わしで、しかも事前に許可を受けないといけないらしい。私の前に楽屋口に入っていった小さな女の子と母親がいた。これも出演者との面会かと思ったら、警備員さんの窓口近くのテーブルに自分らの持って来た差し入れを置いて出て行ってしまった。出演者への差し入れはここで受付けているようで、つまり宝塚では差し入れを預けるという目的で一般のファンが楽屋口の内側まで入っていいらしい。
じゃあこの南青山ロールもここに置いた方がいいのかしらと戸惑っていると、警備員さんが「初めてですか?」と訊いて来た。「そこの白い紙にお客様のお名前と届け先の生徒の名前を書いて差し入れに貼って、テーブルに置いてください」。
面会に来た旨を告げると、名前を聞かれ、それなら伺っておりますということで連絡を取ってもらった。こっちが楽屋に行く訳ではなく、楽屋口付近までわざわざ出演者が来てくれるのだった。いろいろ仕組みが独特で面白い。

無事南青山ロールを渡し、劇場に入る。自動演奏ピアノがポロポロ鳴ってエレガントな空気が充満していた。

グッズショップでハンカチ付きの飴ちゃん購入。飴に各組のマークがあしらわれている。
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演目は『エドワード8世』。最近BSプレミアムの番組で『シリーズ英国王室』というのがあり、エドワード8世を取り上げていた回を観ていたのでとっつきやすかった。出演者の数や衣装や美術への金の掛け方はすごいな。マグダラなどはチケットが100%売れてもまだ一億円には届かない。どれだけ予算があれば好き勝手やれるようになるのだろう。セリや盆、紗幕を自在に使った演出もこなれていて、小劇場出身の私からすると別世界の劇空間だった。ロンドンでみた『CHICAGO』の方がずっと小劇場っぽかったくらいだ。

休憩を挟んでショー。何度か映像では観た事があるのだけれど、この宝塚のショーの分裂加減はとても面白い。流れの整合性を追おうとしても徒労に終わる。次から次へと特に説明もなくイメージがジャンプして繰り出され、必然性が存在しない。目の前に出て来るものを即物的に楽しむものなのだ。今回は「魂のルフラン」や「集結の園」などの楽曲も演奏され、チョコボールのキョロちゃんのような鳥達の衣装も面白かった。
トータルで3時間に及ぶステージで、観客側としては大満足だけれど、これを毎日やってるのかと思うとキャストもスタッフもさぞ大変だろうな。

終演後、数人の生徒さん達と晩ご飯。宝塚では局地的にマグダラが人気のようで、逆宝塚と言えば確かにそうなのだが、清くもなく、正しくもなく、大して美しくもないのにどうして彼女達が喜んでくれるのかは良く判らない。宝塚で絶対やれないことばかりやってるからかな。
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by maestro_k | 2012-04-11 23:59 | diary