もう千秋楽

マグダラはもう東京公演が本日で終了する。平日公演になってから過去公演のキャスト含め知人の来場が増えた。よく世話になっている演出家のKさんも初演以来の観劇に来てくれた。
「初演の時は客席の雰囲気に違和感があったけど、だいぶ観客の反応が大人になってきたよな」
という。初演から丸四年経って真っ当な観劇眼をもって観てくれる人が増えて来たということだろう。

個人的にはもう動機がミーハー心であろうとそうでなかろうと観に来てもらえる分には構わないと思っている。結局マグダラに関してはクリエイト面を一手に引き受けてる以上、自分の作りたいようにしか作れないので、さまざまな動機で見に来る観客全てを満足させることはハナから不可能だ。
劇団時代に自分で何十万も自腹を切ってやっていた頃に比べたらとても幸せな創作環境だし、その頃は観客に何か批判的なことを言われても「こっちはアンタの何十倍も金払ってんだよ!」と荒んだ気持ちで反発するしかなかったのが、今はギャラが保証された状態でやれているから、プロとして観客を喜ばせる最低限のラインはキープしつつ、存命作家としての表現欲とエンタメのバランスを取ってゆければいいなと思う。

現在のマグダラの抱える課題は「演劇のメインストリームから完全に無視されている」ということで、じゃあ何がメインストリームかということもあるのだけれど、少なくともPARCO劇場やシアターコクーン、帝劇などの「現代日本演劇のメインストリーム的な現場」に関わっている方々との繋がりがほとんどない。これはマグダラの始まりがいわゆるアニメミュージカル系の流れから派生したということに一因があるが、マグダラはもとよりアニメミュージカルではなくオリジナル舞台であるから、「畑が違う」と色眼鏡で見られる筋合いはない。だから今回や前回のように広く認められた実力派の方の出演はとても嬉しかった。なんとか黒字も保っていて、多くの劇団が欲する助成金という生活保護で芝居するようなカッコ悪いこともしなくて済んでいる。相当な優良物件のはずなんだけど。
色々考えた結論が、なんだ、じゃあ自分がメインストリーム(のひとつ)になればいいか、ということだった。
問題解決。

ラフォーレ近くで。窒息プレイ!
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by maestro_k | 2012-11-30 12:42 | diary