第五弾終了!

『マグダラなマリア』第五弾公演「ワインとタンゴと男と女とワイン」は神戸公演をもって無事終了。神戸での五公演は全て完売で補助席も出る盛況振り。有り難いことである。マリアさん一行も上機嫌でウィーンにお帰りになった。

さてセットリスト。

M1「南米岬」
黒海夫婦のデュエットによる新曲。「おろしや旅情」に似てる。「アルゼンチン」という響きからすぐに小学生的下ネタに走るであろうキャストに、前もって釘を刺すための楽曲、というわけでもないけど。歌詞中の「アンドロギュノス」という単語を某君は知らなくて、すでに楽曲渡してから何日も経過してるのにその勉強不熱心さは何なんだ、すぐに調べたまえ!と呆れたものだった。

M2「まさかさかさま」
マリアさんアルゼンチン公演の一曲。北半球とは水の渦巻く方向や季節が逆の、南半球での公演ということで書き下ろした。タイトルもそうだが、サビの歌詞がまるごと回文になっている。「言い寄って 世界にイカせて ああ あのまさかさかさまの ああ会って 世界にイカせてよ いい?」。

M3「麗しき五月に」
シューマン。歌えないカミーナの前でマリアさんに一節歌わせておきたかった。「あなたさえ構わなければ」とマリアさんが断わりを入れるのは、彼女なりに気を遣っているのだ。

M4「踊れない」
かつてスターだったカミーナと若き日のマリアさんが共演した時のデュエット。失恋の曲だが、姪を誘拐されて失う状況と重なるように書いてある。

M5「チビの夢」
今回ペーターはストーリー的にはあまり絡めそうにないので、見せ場として捏造した寝言の楽曲。それだけに独立性が高い。色々な人から「ハゲの夢」とか「ブスの夢」とかも作って欲しいと言われた。

M6「ダンボール!」
コバーケンと黒海夫妻による非常にミュージカルっぽい楽曲。お判りの通り「ハイホー!」のパロディ。心を閉じていたコバーケンがダンボールとの出会いにより人間性を取り戻す。黒海夫妻のパートは「そこ、ハモろうか?」という私の無邪気な提案により日々ハモリが増えて行った。

M7「愛されたくて、誘拐」
狂言誘拐を企んだマルタと、それに乗っかって本当の誘拐を目論んだロドリゴのデュエット。途中のペドロパートではカミーナ、グレイス、ペーター、フレディによる無駄に豪華なコーラスが付く。この曲のAメロとM8のマリアさんパートのAメロは、カミーナの歌を望む者の共通テーマとするために類似させてある。

M8「歌いなさい!」
某ミュージカルスターも「こんな大曲ないですよ」と呆れていた、マリアさんとカミーナによる10分以上に渡る大ナンバー。難曲ではないけれど、前半のマリアさんパートはほぼ素舞台で歌唱による表現力一本勝負というシビアなシチュエーションである。ただの説得ではなく「マリアさんの歌に共鳴して歌声を取り戻す」という流れはミュージカルっぽくて私は好きだ。後半のカミーナパートはもっとテクニカルにしてヴィルトゥオジティを発揮してもらっても良かったのだが、それよりはパヴァロッティの『カルーソー』のようにAメロで語り歌的に、サビで伸びやかにカミーナの想いをそのまま歌にしてもらう方が素敵だなと感じたのでそうした。カミーナに限らず、子育てに自分の人生を費やした母親に向けて「子供とあなたの人生は別ものなのに、あなたの人生はそれでいいの?○さんの奥さんとか△ちゃんのお母さん、なんて認識で存在して何の意味があるの?あなた自身の夢は?」と問いかけるような曲。まあ私が子供のいない自由気ままで特殊な人生送ってるからだけど。神戸公演の途中から私の提案でサビにトリルを入れてもらったら随分エキゾチックなニュアンスが出て良かった。テクニカルな提案をその場で何の苦もなくサラッとやってもらえるので有り難い。

M9(カーテンコール)「It's Entertainment!」
別にナシで終わってもいいのだが、歌って終わった方がパッケージングとしてスマートなので。おかげでマリアさんはワンステージで四曲も歌うことになってお疲れのようだった。


公演中は芝居に集中していたいのでブログ更新がおろそかになるが、今回は特にそうだった。あまり写真も撮れていないが何枚か。

私はキャストより一足先に神戸入りして仕込み状況を確認。
劇場前のクリスマスツリー。
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夜に演助のペコちゃんと焼肉。
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キャストたちが小屋入りし、場当たりの後に皆でステーキ。私は一番高い240gをセレクト。こういう場で私がケチっちゃいけないので。

肩凝りがあまりにひどいのでついに購入してしまったピップのマグネループ。効き目はあるような無いような。少なくとも悪化はしてないから効いてるのかな。ヴィヴィアンのピアスは関係ない。
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これで私の「ワインとタンゴと男と女とワイン」はおしまい。ごらんいただいた方々に多謝。
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by maestro_k | 2012-12-10 11:47 | diary