演出家談義
夜に演出家Kさんと男二人の食事会。
以前の舞台の公演中、KさんにMEERMINのダブルモンクストラップをプレゼントした。そのお礼にご飯でもということになったのだ。
六本木の大同苑で前沢牛を喰らい、西麻布の私のたまに行くバーへ、さらに西麻布のKさん行きつけのバーへと三軒ハシゴ。その間、ずっと芝居の話。あの男優はどうだとか、あの女優はどうだとか、あの演出家はどうだとか、あの舞台はどうだったとか、手当り次第に肴にしてゆく。肴になった人たちに聞かせたいような聞かせたくないような。気付けば六時間近く。
演出家としての先輩であり、何度も現場を共にしてきたKさんとゆっくり話せた時間は非常に有意義で楽しいものだった。役者との食事の席はバカ話に終止することが殆どで、それには演出家である自分と役者である相手とでは所詮視点論点が異なるからという諦念もあったりする。演出家としての会話を共有できる相手は演出家しかいないのだ。
ポロ・ラルフローレンのシングルモンクストラップ。
英国製で、確証はないけれど、おそらくクロケット&ジョーンズのOEM。手持ちのクロケットと比べるとヒール回りの造りが同一なので。持っている靴の中では最もロングノーズ。
by maestro_k | 2013-04-11 03:28 | diary