チンチンピンピン

「珍品」をダブらせてみただけですけど?

赤の5ホールのウィングチップ。マーチン。のはず。
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可愛いし、現行品には無い8ハーフというジャストサイズ。古着屋で安かったので思わず購入。

しかし、良く見るとなんだか怪しい。

ドクターマーチンには原則として偽物はないとされている。日本では関税やら代理店手数料やらで価格が上乗せされているが、元々は100ドル程度の安靴の部類だから偽物を作るメリットがないのだ。もっと安い「マーチン風」の靴はあるけれど、丸ごとのコピー商品は見た事が無い。しかし、これがもしかしたら初めて見るコピー商品かも知れない。

怪しい点その一。
内側のサイドに書かれている品番がおかしい。
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「1461」という数字が書かれている。しかしこれは本来マーチンの定番である3ホールシューズの品番だ。
これね。
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これはちゃんとMade in Englandとも表記されている。
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それ以外はなぜか全く同じ表記なのだが、5ホールのウィングチップの品番は「3989」でなければならず、絶対に「1461」ではない。おまけに生産国表示がどこにもない。イングランド製でなくても中国製なりタイ製なり、必ずどこかに表示されているはずなのだけど。
ヴィンテージのマーチンはイングランド製表示がなかった時代もある、という話を聞いた事はある。百歩譲ってその可能性もなきにしもあらずなのだが、さらに怪しいところがある。

怪しい点その二。
インソールがなんだかおかしい。
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ちなみに正規品の方はこれ。
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昔のマーチンはかかと部分にペロッと革を張っただけの仕様なので、まず取り外し可能なインソールが入っている時点でヴィンテージっぽくないのだが、気になるのは「Dr.Air Wair Martens」という表記だ。ご存知の通り「Dr.Martens」はブランド名で、「Air Wair」はマーチンソールの登録商標および製造会社名だ。「Dr.Air Wair Martens」などとミドルネームのように合体させることはおおよそ考え辛い。「緑のマルちゃんたぬき」みたいなものだ。おそらくロゴマークを見て「Dr.」と「Air Wair」で一行だと勘違いしたのではないか。ロゴの三日月型の部分も、怪しい方はまっすぐスイカみたいになっていて、疑惑は深まるばかりだ。

ただ、偽物だったとしても全然ショックではない。それどころか存在しないと言われていたマーチンの偽物だとしたら超レア物で、かえって嬉しい。サイズはジャストで履き心地もいい。ヘタな正規品より気に入ってしまったくらいだ。
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by maestro_k | 2013-08-29 00:27 | shoes