他愛のない話

路上で、私の後ろを二人の女性が歩いていた。日本人と中国人らしい。
中国人女性の流暢な日本語が聞こえてきた。
「日本人は、チュウ国きて三ツ星のレストラン行っても何とも思わない。いつも日本でいいサビス受けてマス。チュウ国人、日本来て、安いファミリーレストラン行くとビックリする。チュウ国の安いトコロでは考えられないくらいサビスいいです。ワカリマスか?」
そういえば、日本でも激安のラーメンチェーン店では中国人が沢山働いていて、彼らの商売っ気のなさはもはや清々しささえ感じられたりする。
私は大学一年のとき東京駅の中華料理屋で3ヶ月だけバイトをした。接客は自分に合っていないと判って本当はすぐにでも辞めたかったのだが、3ヶ月定期を買ってしまい、経理の女性に「3ヶ月以内で辞められるとウチは損する事になるんだよね。」とイヤミを言われたので仕方なく定期が切れるまで続けたのだ。それはどうでもいいが、やはりこの店でも中国や台湾の方が働いていた。新入りの私が会計を終えた客にお辞儀をしたりすると、耳元で「そんな頭さげるコトない!」と言ってきたりして、とにかく皆勝ち気というか、自己主張が強く、客を客とも思わない態度にビックリした覚えがある。サービス業をどうとらえるかという文化の違いなのだろうが、日本人が中国に行ったら外食の度にギスギスした気持ちになるのだろうか。

カフェの隣のテーブルでバカそうな女の子たち三人が話していた。
「それ、恨みつらみじゃない?」
「そーそー、恨みつらみだよ。」
なんだろう、さっきからやたら「恨みつらみ」を連発している。別に彼女らがその言葉を知らない程バカとは思わないが、連発使用するほど彼女らにとってポピュラリティのある言葉とは思えないし、聞いているとどうも文脈的におかしい。
「美容師さんにも言われたー。でもアラシ(私)恨みつらみとかって判ってないでやってんだよねー。」
いろいろ総合的に判断すると、どうも「ウラ三つ編み」らしい。初めて聞く言葉なうえ、彼女らの滑舌がたいそう悪いので、私の中で「恨みつらみ」に変換されてしまったのだ。役者をやっていると言葉をはっきり話すのは当たり前のコトなのだが、ティーンエイジャーには滑舌の悪い人が多い。自分の言葉が自分のコミュニティだけに通用すればいいからだろう。「恨みつらみ」に関しては私が勝手に隣で盗み聞きしていただけなので別に責める気はない。かえって勉強になった。
ところでウラ三つ編みって何?

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by maestro_k | 2006-06-03 23:29 | diary