アンドレア・シェニエ

昼からイベントリハ。一時間ほど。

時間が空いたので、吉野朔実『ぼくだけが知っている』、美内すずえ傑作選1『妖鬼妃伝』を読む。私は少女マンガが嫌いでなかったりする。下の姉が吉田まゆみを沢山持っており、小学生の頃から『年下のあンちくしょう』や『アイドルを探せ!』などを読んでいたので抵抗がないのだ。
高いセンスと知性を感じさせる吉野朔実とは対照的に、美内すずえは本当に突っ込みどころが多くて面白い。

さて本日はボローニャ歌劇場『アンドレア・シェニエ』を聴きにゆく。お相手は女優のY嬢。ナイロン100℃随一の肉体派女優。常に生傷だらけで、たまに気が向くとアキレス腱も切る。以前ミュージカルもやっていたとのことなので、オペラに誘う意義があると思われたのだ。

ロイホでご飯を食べて、上野の東京文化会館へ。
『アンドレア・シェニエ』というのは近代のいわゆるヴェリズモオペラで、不勉強な私は知らなかった。カウンターテナーをやっていると気にしているのはせいぜいロッシーニくらいまでで、それよりこっちの時代は出番がないので疎いのだ。近代以降になるとカストラートが消えて声をコロコロ転がすテクニカルなアリアは少なくなり、とにかくでかい声を張り上げる迫力勝負の作品が増えてくる。一般の人がイメージするオペラはそちらに近いのかも知れない。私はバロッキー?にコロコロやってもらった方が面白くて好きなのだけど。
バロックオペラが上演される機会が少ないのは、当時と現代では楽器が違うので忠実な上演には古楽器を揃える必要があるのと、題材を神話や伝説を元にしたものが多く、現代の観客にはあまりに荒唐無稽だったりするからだろう。ヴェリズモ・オペラはそれはそれで結構なのだが、でかい声でワーワー歌われてもカラダがペラペラの私とは体格が違い過ぎるので、どうぞお任せいたしますという感じになってしまい、ああ、この曲歌ってみたいとなかなか思えなかったりする。

で、主演のホセ・クーラは素晴らしかった!ロベルト・アラーニャより私は好きだ。ただ、演出なども含めた作品全体の出来としては先週の『イル・トロヴァトーレ』の方が感心した。
密偵役はおそらく歌が本業でない人で、役者としての個性優先と見受けられた。もちろんそれなりのレベルで頑張っていてギリギリ許容範囲だけれども、ボローニャ歌劇場でもそういう人が出るのかとちょっと意外だった。


[PR]

by maestro_k | 2006-06-14 00:43 | stage