ちゃんとした鼻歌

池袋から自転車で帰宅。
池袋の線路下の地下道にはよく弾き語りの人々がいて、とてもヘタだ。なにか表現をしたいなら、それに見合った技量を身につけないといけないのじゃないかしら。
大学時代、池袋の東口前の中州で待ち合わせをしていた。目の前で若い男がギターを鳴らしながら大声で佐野元春の『SOMEDAY』を歌っていた。とてもヘタな上に歌詞も所々微妙に間違っている。夕方で人の多い時間帯だったが、立ち止まって聴く人などいない。佐野元春が可哀想だ。イラッときたのでギターを貸せといい、頭から歌い直してあげた。歌い終わった頃には30人くらい観客が集まっていたので、後は任せたと言って逃げた。歌っている間に待ち合わせの相手が到着していて、「何やってんの?」と驚いていた。
もうそんなマネはしないけれど、今でも悦に入っているヘタな弾き語りの前を通るとイラッとしてしまう。

舞台で音痴が苦手な役というのをやったが、それはあながち役の上だけではない。カラオケで加藤直美ちゃんや新谷真弓が音痴なのはゲラゲラ笑って聴いているけれども、人が適当に鼻歌を歌っているのは許す事ができず、脇から小うるさく歌唱指導するので、相手は大抵閉口する。相手は楽しく歌えればそれで良いのだろうが、私はちゃんと歌ってもらわないと楽しくないのだ。特に間奏部分のテンポを勝手に速められるのが我慢ならない。相手が歌っていて、自分も心の中で一緒に歌っていて、歌のない2小節分を自分がちゃんとテンポを取っているのに、向こうに一拍早めに入られては気持ちが悪いのだ。
もちろん自分の鼻歌にも厳しいつもりだ。なぜなら私の鼻歌は気分が良くてついつい歌っているのではなく、歌唱プランを組み立てるための大切なレッスンだからだ。よく鼻歌を歌っているのでユザワはご機嫌らしいと思われてしまうのだけど、いたって真面目にレッスンしているのだ。
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by maestro_k | 2006-10-30 23:56 | diary