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Kくんの受難

今まで見た中で最もくどい住所。神谷バーを超えた。
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特筆すべき事もないので、ひとのネタを。Kくんの受難について。
Kくんが誰であるかはさほど重要ではなく、私が問いたいのは彼の身に降り掛かった出来事を各人がどうとらえるのかということである。

さてKくんは数人と渋谷で飲んでいた。その中のひとりの女の子がKくんに好意的に思われた。始発近くにお開きとなったが、Kくんと彼女はふたりでもう少し飲もうという事に。
二人とも相当酔っており、店を探しているうちに彼女が、
「眠い。トイレに行きたい。」
と言い出した。
Kくんはそれを彼女のアプローチと受け取った。
「じゃあ、どこかホテルで休む?」
彼女はOKした。張り切って高級ホテルに電話をかけると、4万の部屋しか開いていないと言われ、
(…この子のために4万は払えない)
と酔っているくせに冷静な判断を下し、結局ラブホテルへ。
デロデロの状態ながらそれぞれシャワーを浴び、ひとつのベッドに並んで横たわった。
しばらくしてからKくんが
「…近寄ってもいいかい?」(彼は、この口調が我ながらオヤジだったと述懐している)
と言うと彼女は再びOKした。
で、流れにまかせてある段階に達し、いざとなったとたん、彼女は言い放った。
「…それ以上したら、Kくんのこと嫌いになる!」
(えええー!)
Kくんは愕然とした。しかし彼女が本気で泣き初めてしまったのでヘナヘナとなり、結局二人で数時間眠って帰ったという。
Kくんは、今は知らないが当時付き合っている相手はおらず、それで幾分がっついていた感は否めない。しかし相手の心情を忖度した結果の行動としてさほど不自然にえげつなくも思われない。男側の意見は「そりゃないよなあ」というのが圧倒的だ。一方女性に訊いたところ「何もされないって安心していたからこそホテルに行ったんだよ」と言う。

さて、女性側の意見の矛盾を解いてみる。
まず、一般命題として

A「ホテルに行かない」→「何もしない」

行かなければ何もできないのは当たり前なので、これは男女に関わらず真である。
一方、女性側の主張は

B「何もされない」→「ホテルに行く」

である。
このうち「何もしない」と「何もされない」は、男女の立場を考えれば等しい。すると、

「ホテルに行かない」→「何もしない=何もされない」→「ホテルに行く」

となり矛盾が生じる。よって、Bは真ではない。 Q.E.D.

戸川純の『ヘリクツBOY』が聞こえてきそう。

ちなみに私も「K」ではあるが、自分のことではないと明言しておく。でも、本当に何にもしないつもりでホテルに誘って、それを断られたら、それはそれでハラが立つだろうな。

by maestro_k | 2006-11-22 22:17 | diary