Everything is Beautiful at the Ballet

まだ真っ白の紫陽花。
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ローキーに撮るとなんでも意味ありげになるから不思議だ。

自宅近くに1980円食べ放題の焼き肉屋がある。
それはもうゴムのような牛タンや肝炎で摘出したんじゃないかというレバーなどがよりどりみどりで、最もマシなのがセルフサービスのソフトクリームだ。近所の某大学の芸術学部の貧乏学生たちや子供を添加物まみれにしたい家族連れで賑わっている。
その裏にひっそりとバレエ教室がある。
ドガのバレエ連作やハミルトンのバレエ少女たちのような光景が見られるかしらと思って、通りかかるときはちょっと気にしている。レッスン風景に出くわした事は一度しか無い。

ローザンヌ国際バレエコンクールをテレビでやっていたりすると面白いので観る。ローザンヌは世界中から優秀な若手ダンサーが参加し、近年は特にアジア圏が多い。逆に言うと有色人種のバレエダンサーはローザンヌで入賞でもしない限り、なかなか名門学校に留学したり名門バレエ団に入ったりするチャンスが無い。
出場者は当然高レベルなのだが、解説者が真っ正直で良い。ダンサーの骨格に平気でダメ出しする。「肉体的な欠点は最も言ってはいけない事だ」と誰しも学校で習ったはずだが、
「頭蓋骨が大き過ぎる」
「手足が短くて優雅さが出ない」
そんなことが当たり前のように言われてしまうのだ。牛や馬のような扱い。名門バレエ学校では受験者の祖父母の代まで肥満体がいないか調べられるという話を聞いた事がある。それが本当なら、その基準をパスしてきたダンサーたちと張り合うために体型に関してシビアな見方をされるのも仕方ないのだろう。もともとバレエの舞台はパトロン達の品定めの場だった。評価基準が徐々にエロ視点から芸術的視点にすり替わってきたわけで、結局エロと芸術は不可分のものなのだ。特にロマン主義者にとっては。
コンテンポラリーダンス以上にクラシックバレエは作品表現のための自己犠牲と素材感が優先し、その抑圧されているイメージがとてもよろしい。

私は全くダンスができない上にカラダが異常にカタイので、バレエの人がストレッチでベターッとなっているのを見るだけで異世界の人のようで、ちょっとうっとりしてしまう。

ところでいままで気付かなかったのだが、エキサイトブログではPDFファイルも公開することができるようだ。HPを開設していた頃は過去の戯曲をアップしていた。同様に自劇団での再演予定のないものを近々アップし、機会のある方には活用していただきたいと思っている。
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by maestro_k | 2007-05-28 22:25 | diary