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急にたて込む

昼過ぎに駅前劇場で芝居を見た後、大慌てで芝居の打ち合わせへ。

サクサクと打ち合わせを終え、六本木ヒルズへ。『スウィーニー・トッド』のプレミア試写会。昨日の天窓でティムのマネージャーのデレクがチケットをくれたのだ。
劇場に入ろうとすると、下のアリーナで歓声が沸いている。どうもティムとジョニー・デップがイベントに顔を出しているようだ。
あれ?劇場じゃなくてアリーナでのオープンな試写会なのかしら、と勘違いしてアリーナに降りてゆくも、何千人もの人々が取り巻いていて近づけない。警備員らしき人にチケットを見せながら入口を尋ねると、これは映画館のチケットだから上に行けと言う。上に行こうにも普段の通路が警備上の都合で閉鎖されている。ハアハア言いながらやたら遠回りをしてやっと到着。なんとか間に合った。
結局、アリーナでの挨拶と劇場での挨拶は別々にあって、人々の歓声に包まれたティムとジョニー・デップを見ることができた。
肝心の作品は公開前ゆえあまり詳しくは書かないけれど、ヘタなスプラッターホラーより血がドバドバ出ていて、血液フェチにはたまらないのじゃないかしら。ヘレナ・ボナム=カーターって、大竹しのぶさんっぽい。

試写会終了後、ヒルズタワーの50何階かのだだっ広い高級そうなバーへ。七戸優さん、さっちゃんやゆかちゃんなど天窓関係も含め15人くらい。あとからティム達も。ティムは私たちの案内されていたテーブルが狭過ぎると文句をつけ、「こっちのあたりを全部使わせろ」と自らテーブルや椅子を動かしはじめた。言ってることは巨匠っぽいのに、やってることはADっぽい。「ティムが働きはじめたよ!」と皆でケラケラ笑う。
せっかくなのでスキをみて昨日訊きそびれた「役者としての質問」を投げかける。
「最近マンガ原作のミュージカルに出る機会が増えたのだけど、私が演ずるキャラクターはどうしても原作とのズレがある。どうせマンガそのままにはできないから、キャラクターの役割だけは外さないようにして、後は客を楽しませる方向でやっているのだけど、それってどう?」
と訊いた。ティムは『バットマン』なども撮っているので、こういう疑問にはうってつけの回答者のように思われたのだ。彼は「It's difficult,」から始めて、
「マンガのキャラクターを真似るのはとても難しいことだ。ただキャラクターそのものより、作り手が作品中においてそのキャラクターで何を表現しようとしているかの方が重要だ。だからそれで良いと思う。」
と答えた。簡潔にして的確。さすがただの酔っぱらいオヤジじゃない。
「I see! Thanks!」
とギッチリ握手する。

by maestro_k | 2008-01-09 02:33 | diary