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完売?

数人の知人からメールが来て、「マリアさんのDVDが前日の時点で予約すら受付けてもらえなかった」とか「発売日の午前中に行ったのに店頭販売分がなかった」ということだった。
なんでだ。欲しい人が買えないのはよろしくない。うっかり150枚くらいしか作ってないのだろうか。それともコストをかけ過ぎたため売れば売るほど赤字で、できれば売りたくないのだろうか。初回限定版とは言え、芝居のチケットと違って販売数は自由に設定できるはずなのに。

公演時の様々なことに関してもそうなのだが、『マグダラなマリア』は立ち上げたばかりの企画なのでまだ数字が読めない、というのが実情なのだろう。私も今回のDVDが何枚くらい売れるかなんて見当がつかない。ちなみにCaccinicaの1stアルバムの『赤いカバン』は1000枚しか作られなかった。それでも大量に売れ残り、レコード会社もなくなって廃盤になった。今ではプレミアが付き、アマゾンではマリアさんのDVDより高くなってしまっている。マリアさんのDVDはすぐに廃盤になるようなことはないだろうけれど、欲しい人が手に入れられない状態は私としてももどかしくて仕方が無い。

なお、無事買えた方々は買っただけで満足せず、是非ちゃんと観ていただきたい。9千円ちょっとの高価なDVDだが、10回観れば900円ちょっとだ。そして10回観れば誰々がカッコいいだの女装おもろいだのという表面的な感想から抜け出し、役作りの仔細とか劇構造とか異化効果とか音楽性とか、それらとユーモアのバランスとかが見えてくるのではないだろうか。ギャグではなく、あくまでもユーモアである。私はユーモアのある台詞は書いても、ギャグは一切書いたつもりは無い。

もちろんマリアさんの舞台のどの部分を特に楽しんでいただこうと、それは観る方の勝手であって、私の強制すべき事ではない。それでも企画全般に関わった立場としては、全てのキャスト・スタッフがそれぞれ力を尽くして作り上げた舞台なので、ご自分の贔屓以外にもちょっとは目を向けてあげて欲しいというのが偽らざる気持ちだ。

by maestro_k | 2009-04-05 03:54 | diary