マーチン/中国製と英国製
ここ数日、部屋からほとんど出ていない。非自炊派だが自動で食事が用意される訳でもないので仕方なくレトルトカレーの中辛やレトルトカレーの辛口を食べたりしている。それすら面倒になると紅茶のがぶ飲みで気を紛らし、結果として一日に一食か二食しか食べていない。おかげで胃が縮んで来たようだ。本当は一食も食べずに済むならそうしたいのだが、血糖値が下がると頭が回らず執筆に差し支えるので仕方なく炭水化物を摂取している状態。もうブドウ糖だけで良い気がして来た。
さて、本日の靴。
と言いたいところだが、実はもうあらかた掲載してしまって新規に紹介できるものがとうとう無くなった。今まで何足載せたか忘れてしまったのでおヒマな方は数えてみていただきたい。100足以上はあると思うけど。
その代わり我が家のマーチン8ホールを並べて、英国製と中国製の仕様差を比べてお茶を濁してみる。
とりあえず6足。
手前からネイビー、ピンク、ブラックの3足が中国製で、奥のブルー、グリーン、ユニオンジャックが英国製。他にチェック柄もあるがレザーでないので割愛。
まず履き口のサイドにある刻印を見てみる。
中国製ピンク。随分クッキリと深い。下の「AIR~」の字体がTimesっぽい。
中国製ネイビー。刻印浅く、下の字体がCourierっぽい。
中国製ブラック。ツルツルで何も無い。
一方英国製グリーン。刻印浅めだが精細な感じ。下の字体はCourierっぽい。
英国製のブルーとユニオンジャックは刻印無しだったので割愛。
次にベロ裏。中国製から。
ピンク。
ネイビー。
ブラック。
なんだこの微妙な差。ブラック担当の人はExcelのセル結合の仕方が判らなかったのだろうか。ピンクの「US M(USメンズサイズ)」欄が空白なのは、ピンクなのでメンズ用ではないと言う事だろうか。
英国製。
ブルー。薄くなっていて読み取れない。
グリーン。何かが白文字で書いてあったらしいことは判る。
ユニオンジャック。何とか読み取れる。とりあえず英国製は罫線なし、文字のみでの表記のようだ。
インソック。
中国製。ロゴマークのみでシンプル。
英国製。こればっかりは貫禄勝ちですな。
裁断や縫製に関しては個体差の方が大きいようで、製造国によるクオリティの差は見受けられない。英国製の方が革質が良いと言われているが、それは中国製と英国製で倍近い価格差がある現行品に関しての事で、中国製でも当然だが全く問題ない。価格とコンディションが同じなら英国製の方が気分は良いけれど、コンディションの悪い中古の英国製よりは新品の中国製の方が寿命は持つだろう。そもそもマーチンは日本での価格が高いだけで海外では安価な部類の靴であるから革質云々言うようなものでもない。
ただし二カ所だけ、明らかに中国製と英国製で仕様の異なる部分があったので紹介しておく。
まず踵部分の縫製。
中国製(ピンク)の方が一回り広く縫われている。これは個体差ではなく全てそうだった。踵の芯自体がわずかにサイズアップされている様子。
それとウェルト部分の継ぎ目。
中国製は内側。
英国製は外側。これも例外無くそうだった。
だからどうなんだって話だけど。でも内側の方が目立たないんだから、これに関しては中国製の方が合理的。
90年代以前のWhite社のものだとタグのロゴが違ったり、履き口にパイピングが施されてなかったりと判り易い違いが紹介できたのだけれど、残念ながらマグダラの若いコたちにあげてしまって既に手元にないのだった。
by maestro_k | 2013-04-22 03:53 | shoes