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いまだユルユルと

アウトライン決め。
私がアプルの劇場機構を良く考えないまま脚本を書いたので、芝居スペースが偏ってしまう部分が多々あることが前日に判明していた。なのでそのバランスを少しでも矯正する工夫を探る。

ふと稽古場入口に目をやると、何か見たことのあるヒゲのおじさんがボーッと立って稽古を眺めている。なんだ山田さんか。

え?山田さん!?

山田さんとは以前の舞台でお世話になった山田和也さんで、日本屈指の大物演出家なのだが、大物の割にヒゲ以外は全然偉そうじゃないのでついその事実を忘れがちになる。今日も全くポテチンと立っていて、いつからそこにいらしたのか判らないが、知っているキャストに偶然会って、渡されたチラシを見たら私の名前が書いてあったのでオヤオヤと覗きに来てくれたらしい。

「今は何やってるんですか?」と聞くと、「『ラ・カージュ・オ・フォール』ってやつで、こっちと同じようなもんですよ」という。同じようなもんと言われてもピンと来なかったのだが、オフィシャルHPを見たらなるほどねえという感じ。まあ市村正親さんは女装だけど、マリアさんは女性だからそこは違いますな。
とにかく山田さんに気付かぬままユルい演出風景を見られて恥ずかしかった。もっとビシビシなんか言ってれば良かったな。「そこ、泣くんだよぉ!」とか。

休憩中にはこれまたお世話になったYさん、脚本家のSさんにバッタリ会う。チラシを見た鈴木さんは「ええ!丸尾末広?大好きなんだよ!単行本沢山持ってるよ!」と興奮していた。丸尾さんは一般読者に加え、プロのクリエイターにもそのファンは多い。自分にもあれだけ自由な創作ができたら、と思わせるクリエイターズ・クリエイターなのだ。

by maestro_k | 2008-10-18 23:59 | diary