昼過ぎから美術・パンフデザインの打ち合わせを立て続けに。丸尾さんに描いてきていただいたスケッチ画は、昨年よりも非現実性が増して嬉しくなる。これをどれだけ舞台で表現できるだろうか。サンシャイン劇場にしてもオリエンタル劇場にしても舞台裏が有り余るほど広いというわけではないので、演技スペースとしての必要性や役者のサイズとのバランス、美術の移動の簡便性などを加味して寸法を検討。
思い出してみると、昨年の美術打ち合わせは稽古の初日だった。それを考えると今年はいくらか早めに動けている。
実はここ二日間ほどロクに寝ずに執筆していたので、脳と首と肩が随分硬化している。ロクに寝ずに書けたのは筆の調子が良かったからでもあるのだが、創造力に体力がついてこなくなった。宮澤賢治は月に3000枚書いた事もあるというから敵わんな。今日の打ち合わせも脳が凝り固まった状態で意識が空白になる瞬間多数。
なのでいつもならば打ち合わせ帰りにどこかのカフェに寄り道でもしていくところなのだが、夕飯にワンタンめんを食べただけで帰宅。3時間ほど仮眠を取ったらいくらか硬化は和らぎ、モワッとした状態になった。ギュッとした状態だと書けないのだが、モワッとした状態ならまだ大丈夫なのだ。
関係ないが、昨日、執筆の休憩がてら外務省のHPにある資料を眺めていた。
「主要経済指標(日本及び海外)」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ecodata/index.htmlこれを見ていると、GDP(国内総生産)は米国が一位、日本が二位。ただし日本は米国の三分の一の額に過ぎない。
一方、一人あたりGDI(国民総所得)ではノルウェーが一位、ルクセンブルクが二位。米国は8位に落ち、日本に至っては17位とトップ10転落だ。
ノルウェー人がそんなに金持ちなのも意外だが、ルクセンブルクってどこ?
と思って調べてみたところ、正式名称はルクセンブルク大公国といって、大公というのは王の一歩手前、公爵のヴァージョンアップ版らしい。複雑な歴史を経てフランス・ベルギー・ドイツに囲まれた小国で、昔は鉄鋼業、現在は金融サービス業が経済を支えているそうだ。
で、なぜこんなに金持ちが多いのかと言うと、国内大企業のほとんどが貴族の家族経営によるものであり、国外から経済難民が押し寄せて不法労働をしているのだけれど、貧乏な彼らは外国人であるからGDIの統計時に国民の母数に含まれない。つまり経営側の金持ちばかりで計上していれば、そりゃ国民がみんな金持ちになるわいな、ということだ。
でも上記の経済指標には金持ち国家のイメージが強い中東産油国が全く含まれていない。なんでだろう。